競輪の3連単ってどんな券種?的中確率や平均配当・出やすい出目もご紹介!
競輪予想サイト解体新書の検証担当「近藤 宗康」です。
今回は競輪の3連単について紹介します。
競輪には7つの券種が存在し、それぞれが異なる特徴を持ちます。
こと競輪予想において、最適な券種選びをするためにも各券種の特徴を把握することはとても重要です。
今回は、その7つある券種の中で人気のある「3連単」についてご紹介。
的中確率・配当・出目ランキングなどもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
3連単とは?
3連単とは1~3着になる車番を着順まで予想する券種。
1着に1番車・2着に2番車・3着に3番車のように、着順毎に車番を選択肢、そのとおりに決着したら的中です。
そんな3連単は2001年11月30日の前橋・立川競輪より導入が開始されました。
7つの券種の中で、最も的中させるのが難しいです。
ただ、的中させるのが難しい券種だからこそ、得られる配当は高くなる傾向にあります。
そのため、競輪ファンにはロマンのある券種として人気が高いです。
そんな3連単について、知っておきたいポイントは以下の通りです。
- 組み合わせ点数は504通り
- 的中確率は0.198%とかなり低い
- 平均配当は5,136円
- 最高配当は4,760700円
- 最低配当は120円
それぞれ詳しくご紹介します!
競輪の3連単の組み合わせ点数は最大で504通り
3連単の組み合わせ点数は、1レースにおける出走数に依存。
出走数が5〜9名の場合、それぞれの組み合わせ点数は以下の通りです。
車立て | 組み合わせ計算 | 組み合わせ点数(通り) |
---|---|---|
5車立て | 5×4×3 | 60通り |
6車立て | 6×5×4 | 120通り |
7車立て | 7×6×5 | 210通り |
8車立て | 8×7×6 | 336通り |
9車立て | 9×8×7 | 504通り |
3連単の組み合わせは最大で504通り。
一口最低の100円で購入したとしても、50,400円かかる計算です。
競輪の3連単の的中確率は0.198~1.67%とかなり低い
最大で504通りもある3連単は、当てるのが非常に難しい券種です。
では、的中確率にするとどのくらいなのか。
5〜9車立て、それぞれの3連単の的中確率は以下の通りです。
車立て | 的中確率計算 | 的中確率(%) |
---|---|---|
5車立て | (1/60)×100 | 1.67% |
6車立て | (1/120)×100 | 0.833% |
7車立て | (1/210)×100 | 0.476% |
8車立て | (1/336)×100 | 0.298% |
9車立て | (1/504)×100 | 0.198% |
組み合わせ点数が最も少ない5車立てでも、5車立てでの的中確率は1.67%とかなり低め。
9車立てにおいては0.2%を下回っており、仮に1点勝負を続けた場合、500回勝負しても1度も当たらない計算です。
3連単で勝負するのはリスクが非常に高いということを覚えておきましょう。
平均配当は5,136円
3連単は非常に当てにくい券種ではありますが、それでも競輪ファンが挑戦し続けるのには理由があります。
それは、期待できる配当の高さです。
実際に、競輪の3連単の平均配当を以下の方法で算出しました。
計算方法 | 各競輪場の最も出た出目の平均配当の合計/会場数 |
---|---|
算出期間 | 2022年1月~12月 |
会場数 | 41(千葉・熊本競輪での開催はなし) |
対象出目 | 各競輪場の最も出た出目の平均配当 |
算出された額は5,136円!
つまり、3連単は平均して51.36倍の配当がつくということです。
平均してこれだけ高い配当が出ているのであれば、一攫千金を狙って多くの人が車券を購入するのも頷けます。
競輪の3連単の最高配当は4,760,700円
3連単の過去最高配当が出たのは2006年9月21日の奈良競輪です。
その額はなんと・・・4,760,700円!
当時の出走表と競走結果は以下の通りです。
504通りある9車立ての3連単の買い目の中で498番人気での決着となりました。
仮に300円分の車券を買っていた場合の利益は1億円を優に超えてきます。
3連単は非常に夢のある券種であると言えるでしょう。
競輪の3連単の最低配当は120円
3連単は平均配当が高く人気の券種ですが、レースによっては買い目の人気が偏ってしまい、その配当は低くなってしまうことがあります。
そんな3連単の過去最低配当が出たのは2011年11月29日防府競輪2Rです。
3連単の配当は120円。
4・7番車が同着になったことで配当がかなり低くなってしまったことが分かります。
この配当の低さでは、仮に100円を賭けていた場合、たった20円の儲けにしかなりません。
平均配当が5,136円である3連単で、これだけ低い配当であるとわかっているならば、わざわざ勝負する価値はないといっても良いでしょう。
競輪の3連単は同着の場合特殊な計算にて配当が決定
競輪は、着順を競い合う競技のため、1着が1番車・2着が2・3番車のように、同着となることも珍しくない競技です。
その際の3連単の的中買い目は1つではなく「1-2-3」「1-3-2」の2つとなり、配当は特殊な計算方法で算出されます。
- 的中票と不的中票を足す
- 的中回目の数(2)で割る
- 競輪の還元率である75%にする(0.75を掛ける)
- 投票金額で割る
仮に、1着が1番車・2着が2・3番車同着であり、総投票数50万・不的中票数44万だった場合の配当は以下の通りです。
買い目 | 計算方法 | 配当 |
---|---|---|
1-2-3 | [(5万+50万)/2]×75%/50万円 | 413円 |
1-3-2 | [(1万+50万)/2]×75%/1万円 | 1,913円 |
同着がなかった場合の配当は以下の通りです。
買い目 | 計算方法 | 配当 |
---|---|---|
1-2-3 | (50万/5万)×100 | 1,000円 |
1-3-2 | (50万/1万)×100 | 5,000円 |
つまり、同着が起きた場合の配当は極端に低くなると言うこと。
実力が拮抗しているようなレースで起きやすいことに加え、この計算方法もあわせて頭に入れておいてください。
3連単出目ランキングTOP10をご紹介!
組み合わせ点数は全部で504通りある3連単。
的中させるのが難しいのは言うまでもありません。
しかし、出走する選手間に実力差があるので、人気には偏りが出ます。
そこで、2022年1月~12月の3連単の出目データを集計し、出現数TOP10を算出しました。
順位 | 出目 | 出現数 |
---|---|---|
1位 | 1-2-3 | 194 |
2位 | 1-2-4 | 124 |
3位 | 5-1-7 | 32 |
4位 | 1-5-7 | 30 |
5位 | 1-3-2 | 21 |
6位 | 1-4-7 | 20 |
7位 | 1-5-2 | 19 |
8位 | 2-1-3 | 14 |
9位 | 7-1-3 | 12 |
10位 | 1-7-5 | 11 |
1-2-3と1-2-4の出目の出現数が圧倒的に多いことがわかります。
より細かく見るとTOP10の内全ての買い目で1番車が1・2着に入る結果になりました。
このような結果になった1つの理由としてミッドナイト競輪の存在が上げられます。
ミッドナイト競輪は1番車から順に実力順で車番が決定。
そのため、1・2番車は自ずと車券に絡みやすいのです。
この観点から見ると、この出目ランキングは必然の結果だと言えるでしょう。
3連単の平均配当が高い競輪場TOP3をご紹介!
競輪場は全国に43会場存在しますが、2つとして同じ特徴を持つ競輪場はありません。
特徴によって荒れやすい競輪場と荒れにくい競輪場が生まれ、3連単の平均配当にも差が生じます。
そのため、必然的に3連単での的中で得られる配当も変化するものです。
ということで、3連単の平均配当が高い競輪場TOP3を算出しました。
第1位:広島競輪(3連単の平均配当は24,267円)
3連単の平均配当が最も高い競輪場は広島競輪。
その配当は24,267円と、上記で紹介した3連単の平均配当5,136円の4倍以上の額となりました。
高配当が付きやすい理由として考えられるのは以下の2点です。
- 直線距離が長いというクセを持つ
- 年間を通して降水量が多い
直線距離が長いと最終直線で混戦になりやすく、降水量が多いとバンクが滑りやすいです。
両者ともレースが荒れやすい特徴であり、平均配当が高い理由になっていると言えます。
ちなみに、集計期間の平均配当が20,000円を超えていたのは全43会場の中で広島競輪のみでした。
第2位:弥彦競輪(3連単の平均配当は16,803円)
3連単の平均配当が2番目に高い競輪場は弥彦競輪。
その配当は16,803円で全国の3連単の平均配当が5,136円なので、3倍以上の額が出ている傾向にあると言えます。
考えられる要因としては、弥彦競輪も第1位の広島競輪と同様に直線距離が長いというクセを持つ競輪場であるということ。
弥彦競輪のバンクのクセは3連単の平均配当に直結するため、必ず覚えておきましょう。
第3位:小松島競輪(3連単の平均配当は16,569円)
3連単の平均配当が3番目に高い競輪場は小松島競輪。
その配当は16,569円で、第2位の小松島競輪との差は234円と極僅かです。
小松島競輪の3連単の平均配当が高い理由として考えられるのは以下の2点。
- 海沿いで頻繁に海風が吹き込む
- 周長が500mと長くカントも緩い
上記の写真を見てわかるように、小松島競輪は海が目の前にあります。
そのため、特に海風には注意が必要。
風は選手のハンドルコントロールや体力消耗を促進させます。
予想する際には必ずレース直前に風の強さを確認しておいてください。
【まとめ】競輪の3連単は当てにくいが高配当がつきやすい券種!
今回は競輪の3連単についてご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
まとめると以下の通りです。
- 1~3着になる車番を着順まで予想する券種
- 3連単は最も人気のある券種
- 3連単は9車立てで504通りある
- 的中確率は0.198%とかなり低い
- 平均配当は5,136円
- 最も3連単の平均配当が高いのは広島競輪
- 同着があった場合の配当の計算方法は独特
競輪ファンに最も人気である3連単は高い配当が期待できるメリットが有る反面、最も的中確率が低いというのがデメリットです。
これらをよく把握しない状態で闇雲に勝負しては危険です。
正しく3連単について理解した上で、どのように勝負するかを考えていきましょう。
今回ご紹介した内容は競輪の3連単を予想するのであれば、役立つ情報ばかりです。
繰り返読むことで3連単への理解を深めていってください。
合わせて読んで勝率アップ!
競輪の3連単は的中確率が低く当てるのが難しいですが、当てることによるメリットは最も大きい券種です。
理解度を高めることで、競輪の勝率を一気に上げることができると言っても過言ではありません。
そこで、今回ご紹介した他にも、3連単に関する記事を作成しました。
合わせて読んでいただければ、競輪の3連単マスターになれること間違い無いでしょう!
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