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競輪の脚質について徹底解剖!それぞれの特徴や決まり手の傾向・バンクとの相性までご紹介!

競輪予想サイト解体新書の検証担当「近藤 宗康」です。

今回は競輪の脚質について紹介します。

脚質_TOP

競輪選手は他のギャンブルと異なり、自身のフィジカルの強さがレースの勝敗を大きく左右します。

そのため競輪選手の脚をよく見てみると一般の人とは桁外れの太さです。

しかし、単に等しく太いからといって走り方が全員同じになるわけではありません。

競輪には脚質というものが存在し、走り方はそれぞれ異なります。

今回はそんな競輪専門用語である「脚質」について解説。

脚質の用語の意味や基本事項・決まり手傾向・戦法・バンクとの相性まで徹底深掘りするので最後までご覧ください。

脚質ってなに?

脚質とは

競輪の脚質とは選手の走り方を分類したものです。

選手1人1人がそれぞれ分類されており、出走表にも記載されています。

今回はそんな脚質について押さえておきたい基本事項は以下の4つです。

  • 競輪の脚質は全部で3種類
  • 脚質は2タイプに分類される
  • 脚質は競輪予想における重要な要素
  • ガールズケイリンは両脚のみ
  • 脚質は選手が決めることはできない

それぞれ詳しくご紹介します。

競輪の脚質は全部で3種類

選手の脚質は全部で3種類。

逃脚」「追脚」「両脚」が存在し「追脚」の割合が最も多いです。

名前はそれぞれ得意な走り方に由来されており、出走表には「」「」「」と漢字1字で記載されています。

脚質は2つのタイプに分類できる

脚質はより細かく分類すると2つのタイプに別れます。

1つ目は地脚タイプ。

長距離をスピードを落とさずに走ることのできる持久力のあるタイプの選手を指します。

2つ目はスプリンタータイプ。

瞬間的な加速が得意でトップスピードでのダッシュ力のあるタイプの選手を指します。

こちらは出走表には記載されていませんが、事前に確認して予想の参考にすると良いです。

脚質は競輪予想における重要な要素

出走する選手の脚質を知ることでラインの並びを予想することが可能です。

ラインの並びを読めると、スジ決着が見込めるレースの場合、細かい着順まで絞ったより合理的な予想をすることに繋がります。

従って、脚質は競輪予想における重要な要素。

把握必須であるということを押さえておきましょう。

ガールズケイリンは両脚のみ

男子競輪には3種類の脚質がありました。

しかし、ガールズケイリンには両脚の1種類しか存在しません。

これはガールズケイリンがラインを組ないことからです。

ラインを組まないということはレースは完全に個人戦。

どんなレース展開になった場合でも柔軟に対応しなくてはなりません。

このため、ガールズケイリンでは選手感での脚質に差がなく1種類のみとなっています。

脚質は選手が決めることはできない

脚質は選手が自己申告して決定するわけではありません。

直近4ヶ月の成績を見て、最も多い決まり手などを参考に番組編成委員や記者が集まり、選手ごとに定められています。

そのため脚質が変わることも多いです。

選手たちはプロとして自分が最も勝ちやすい決まり手を模索しながらレースに挑んでいます。

それぞれの脚質の特徴・決まり手傾向をご紹介!

脚質_特徴・決まり手傾向

脚質についての基本的事項は押さえていただけたでしょう。

ここからは各脚質の特徴と決まり手の傾向についてご紹介します。

逃脚

まずは逃脚です。

逃脚の特徴は主にラインの先頭を走ります。

そんな逃脚の選手に多い決まり手は「逃げ」「捲り」。

基本的にラインの先頭を走るため、先行ラインにいれば逃げを狙い、後方ラインにいれば捲りを狙うことになります。

追脚

続いては追脚です。

追脚は基本的に先行する選手の後ろを追います。

そんな追脚の選手に多い決まり手は「差し」。

最終盤にかけてスピードを上げ、上位決着を狙う傾向があります。

両脚

最後は両脚です。

両脚は逃脚や追脚のようなラインでのポジション取りにおいて傾向がなく、その日のラインを組むメンバーによって柔軟に走り方を変化させます。

良くいえば柔軟な対応力があり、悪くいうのであれば得意な走りが定まっていないということ。

ベテランで実力のある両脚の選手は前者が多いですが、若手や調子の悪い両脚の選手は後者の傾向があります。

予想をする際はその選手が両脚と判断された理由を考察すると良いでしょう。

脚質ごとの戦法についてご紹介!

脚質_戦法

脚質の特徴と決まりて傾向は理解していただけたでしょう。

では実際、選手は自分の脚質に沿って、どのような戦法を繰り広げるのか。

脚質ごとの戦法について詳しくご紹介します。

逃脚が使う戦法は3つ

逃脚が使う戦法は以下の3つです。

  • 抑え先行
  • 突っ張り先行
  • かまし先行

それぞれ詳しくご紹介します。

抑え先行

抑え先行とは後方から上がってきたラインの先頭選手の戦法です。

前のラインの先頭選手の横につけて抑えます。

様子見ながら並走し、ゴールまで逃げ切れると判断したタイミングで加速。

横につけたラインよりも外側を走りながらの並走となるので、横の選手よりも体力が必要ですが、最終盤で成功すれば上位決着はほぼ確実といえる戦法です。

ただ、仕掛けるタイミングがとても重要で、内側のラインの選手が粘って来た場合抑えきれずにラインごと下位に落ち込むということも考えられます。

突っ張り先行

突っ張り先行とは、抑え先行の選手が横についた内側のラインの先頭選手の戦法です。

内側のラインの先頭選手は抑えられそうになったときに強引にでも前に出させないように突っ張ります。

内側であることの利点を活かして先頭を譲らないよう加速。

押上など反則になるリスクがあるため、先頭を譲らない自信のある選手のみが取れる戦法であるといっても過言ではないでしょう。

かまし先行

かまし先行とは、他のラインの選手がスピードをそこまで上げていない早いタイミングで仕掛ける戦法です。

かましが成功したあとは先頭をそのまま譲らないよう走ります。

そのため長い距離をトップスピードに近い速度で走る体力が必要です。

ラインの選手間で体力に差があり、ラインがほつれてしまう場合があるため予想で参考にする際は注意しましょう。

追脚が使う戦法

追脚が使う戦法は以下の3つです。

  • 牽制
  • 差し捲り

それぞれ詳しくご紹介します。

牽制

牽制とは後方から捲ろうとしている選手を外側に広がって押さえる戦法です。

ラインごと捲くられてしまった場合は上位決着が非常に難しくなるため、時には反則にならない範囲で体をぶつけることもあります。

ただし、自身の走りもあるため広がりすぎて先頭選手に置いていかれるなんてケースもあるので注意が必要です。

捲り差し

捲り差しは最終直線でダッシュして1着を狙う戦法です。

追脚の選手は基本的に前の選手が盾となるため空気抵抗を避けることができます。

そのため最終盤まで体力を温存することができるため、この戦法が可能です。

ただし、最終直線で他ラインの選手などと混み合っている場合はゴールまで前に出れないなんてこともあります。

両脚は全決まり手を柔軟に狙う

両脚の戦法はレースごとに異なります。

どの戦法も使えるオールラウンダーです。

ただ、競輪の傾向として追脚の戦法が有効に決まることが多くあります。

そのため両脚の選手は追脚の選手と同じ戦法を選びやすいです。

脚質とバンクの相性をご紹介!

脚質_バンクとの相性

脚質ごとに狙う戦法は理解していただけたでしょう。

続いては脚質とバンクの相性についてご紹介します。

バンクは全国43箇所に点在する競輪場で1つとして同じバンクデータは存在しません。

レースの結果を大きく左右するバンクの要素は以下の3つです。

  • 周長
  • カント
  • 直線距離

それぞれ詳しくご紹介します。

脚質とバンクの長さ

バンクの周長は大きく分けて3種類です。

  • 333mバンク
  • 400mバンク
  • 500mバンク

それぞれ脚質との相性を詳しくご紹介します。

333mバンク

333mバンクでのレースで選手は5周します。

他の周長のバンクと異なるのはコーナーを回る回数が多く、直線距離は短い傾向にあるということです。

これらの特徴は選手がトップスピードで走る時間を短くなることにつながります。

そのため「逃げ」を狙う選手は後方の選手との距離を離せば勝ちやすいです。

よって、333mバンクは「逃げを狙う逃脚の選手」と相性が良いということになります。

400mバンク

400mバンクは最も平均的な周長で、43会場中32会場がこの周長となります。

会場によってバンクのクセは様々ですが、平均して決まりやすい決まり手は「差し」です。

よって、400mバンクは「差しを狙う追脚の選手」と相性が良いということになります。

500mバンク

500mバンクは1周が長いため選手が走るのは4周です。

そのため333mバンクとは対象的にコーナーを回る回数が少なく、直線距離は長くなる傾向があります。

この特徴は先頭ラインの先行選手に非常に不利です。

風の抵抗を正面から受ける時間が長くなり他のバンクよりも体力を大きく消耗します。

そのため「差し」や「捲り」で決着が付くことが多いです。

よって、500mバンクは「差しを狙う追脚の選手」と「捲りを狙う後方ラインの逃脚の選手」と相性が良いということになります。

脚質とバンクのカント

バンクのカントは全国43会場で異なります。

約25°〜30°と幅があり、平均は32°です。

カントがキツいバンクと平均的なバンク、緩いバンクで相性の良い脚質は異なるため、それぞれ詳しくご紹介します。

カントがキツいバンク

一般的にカントがキツい場合は後方ラインの選手が有利になります。

カントがキツいということは、外から捲る際傾斜を活かしてスピードに乗り直線に入っていくことが可能です。

このような特徴から、カントがキツいバンクは「後方ラインの差しを狙う追脚の選手」と「捲りを狙う逃脚の選手」と相性が良いということになります。

カントが平均的なバンク

平均的なカントの場合、突出して相性が良い脚質はありません。

ただ、競輪の定石で決まり手は差しが最も決まりやすい傾向があります。

そのため、強いて挙げるとするのであればカントが平均的なバンクは「差しを狙う追脚の選手」と相性が良いといえるでしょう。

カントが緩いバンク

カントが緩いバンクはキツいバンクとは対照的で後方ラインの選手が不利になります。

理由はカントを利用してスピードに乗ることができないためです。

直線距離に入る前に加速が十分でないと当然先行ラインを追い抜くことはできません。

このような特徴から、カントが緩いバンクは「逃げを狙う先行ラインの逃脚の選手」と「差しを狙う先行ラインの追脚の選手」と相性が良いということになります。

脚質とバンクの直線距離

バンクの直線距離もカントと同様で全国43会場で異なります。

幅は約40〜64mと大きくあり、平均は53.9mです。

直線距離が長いバンクと平均的なバンク、短いバンクで相性の良い脚質は異なるため、それぞれ詳しくご紹介します。

直線距離の長いバンク

バンクの直線距離が長い場合、先頭選手は空気抵抗を受ける時間が長くなるため不利になります。

そのため逃脚の選手とは相性が悪いです。

対して、追脚の選手は前を走る選手を盾として空気抵抗を受けずに走ることができるため相性が良いといえます。

直線距離が平均的なバンク

直線距離が平均的なバンクは突出して相性が良い脚質はありません。

ただ、競輪の定石で決まり手は差しが最も決まりやすい傾向があります。

そのため、強いて挙げるとするのであれば「差しを狙う追脚の選手」と相性が良いといえるでしょう。

直線距離が短いバンク

バンクの直線距離が短い場合、先行ラインの選手は有利になります。

特に先頭選手は後ろから差しや捲りを狙う選手に十分な時間を与えられないため上位決着することが多いです。

すなわち、直線距離が短いバンクは「逃げを逃脚の選手」と相性がいいといえるでしょう。

【まとめ】脚質の特徴や傾向を把握して予想に活かそう!

今回は、競輪の脚質についてご紹介してきました。

いかがだったでしょうか。

まとめると以下の通りです。

  • 脚質とは「選手の走り方を分類したもの」のこと
  • 脚質は大きく分けて「逃脚」「追脚」「両脚」の3種類
  • ガールズケイリンは両脚しか存在しない
  • 脚質は選手自身が決めているのではない
  • 脚質によって決まり手傾向・戦法は大きく異なる
  • バンクの特徴別に相性がいい脚質は異なる

脚質は競輪予想をする上で外せない重要な要素です。

各脚質には特徴があり、決まり手傾向・戦法・バンクとの相性など押さえておきたいことは多数あります。

ぜひ本記事を参考に繰り返し読むことで脚質への理解度を高めていってください。

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