競輪のルールとは?暗黙のルールや反則についても徹底解説!
競輪予想サイト解体新書の検証担当「近藤 宗康」です。
今回は競輪のルールについて紹介します。
競輪は他の公営ギャンブルとは異なる点が多く存在します。
大きく異なるのは競馬の馬の力や競艇のモーターなど、何かを操る力にはあまり依存しないという点。
規定範囲内の自転車を使った競技のため、選手自身のフィジカルの強さが結果に反映しやすいです。
フィジカルの強さが重要な分、厳格にルールが設定することで怪我などが防止されています。
今回は競輪の基本的なルールから暗黙のルール・反則まで徹底解説するので最後までご覧ください。
目次
競輪の基本的なルールをご紹介!
競輪で勝負をする上で押さえておきたいのが基本的なルールです。
今回取り上げるのは以下の4つのルール。
- 出走人数は7人か9人
- 1レース2000mを走行
- ラインを組む
- 何があってもゴールを目指す
ぞれぞれ詳しくご紹介します。
出走人数は7人か9人
競輪は基本的に7人もしくは9人が出走します。
主にF2・F1のレースは一般的には7人出走の「7車立て」G3以上のレースは9人出走で「9車立て」です。
レースによっては例外があり、出走人数が5人や6人と減ることがあります。
しかし、出走人数が9人以上に増えることはありません。
7車立てのレースの方がより車券の的中率が高く、9車立ての方がより高配当になりやすいため、どちらもテイストの違った魅力を持ち合わせているといえます。
また、よく比較される公営ギャンブルの競馬の馬数は多くて18頭と競輪の倍。
そのため、競輪は競馬に比べて当てやすいギャンブルであるといえるでしょう。
1レース2,000mを走行
競輪場のバンクの周長は大きく分けると333m・400m・500mと分類されます。
そのためバンクによって周回数が変化。
333mバンクでは6周、400mバンクでは5周、500mバンクでは4周と、2,000mを基準に周回数が決められています。
2,000mと聞くと長いと感じる方もいるでしょう。
しかし、競輪の最高時速は65kmの競技です。
1レースが短時間で決着することは納得できます。
ラインを組む
競輪は他の公営ギャンブルとは大きく異なる特徴があります。
それはラインを組んで走行するということ。
ラインとは選手同士がチームを組んで走ることです。
ラインを組むメリットとしては、各選手の脚質を活かす走り方ができることが上げられます。
あくまで最後の直線は個人戦になりますが、それまではラインを組んで戦うのが基本であることを押さえておきましょう。
何があってもゴールを目指す
競輪で度々起こるのが転倒落車です。
時には大怪我につながるため、選手たちは十分に注意を払わなくてはいけません。
選手はこれらの危険を払いながら、何があってもゴールを目指す必要があります。
競輪はお金が賭けられた競技のため、選手たちはゴールに着くまでその役割をまっとうしなければならないからです。
酷なルールとも感じとれますが、このような原則なルールの基選手たちは日々競技に取り組んでいることを理解しておきましょう。
競輪の自転車のルールについて
競輪選手が扱う自転車は別名「レーサー」と呼ばれています。
一般の人が趣味や通勤通学などで使うものとは異なる競輪の競技仕様です。
では一体競輪選手の乗る自転車にはどのようなルールがあるのか。
規定されているものをご紹介していきます。
ギア比が定められている
競輪選手の漕ぐ自転車には、一般的な自転車についているような変速がありません。
そのため選手たちは1レース中に一定のペダルの重さで走らなくてはいけないため、ギア比と呼ばれる比率が需要になるます。
ギア比とは「ペダル横の大きいギアの歯の数を後輪軸横の小さいギアの歯の数で割った数」です。
この数はペダルが1周したときに後輪が何回転するかを表しています。
大きくなればなるほど早く走ることが可能で、小さければ小さいほどペダルが軽くなり漕ぎやすいです。
選手は自分の走りに合わせてこの数を調整していますが、上限は4.00と設定されています。
ブレーキが付いていない
競輪選手が乗る自転車にはブレーキが付いていません。
理由は様々ですが、1番はスピードを追い求めているからです。
スピードを出すためには極限まで軽量化することが必要なので、レース中に使用しないブレーキは取り付けられていません。
出走する選手は全員がこの仕様なので、ブレーキを踏んで追突する恐れなどを避けるためのルールになっています。
ガールズケイリンはルールが異なる
ここまで競輪の基本的なルールについてご紹介していましたが、ガールズケイリンは少しルールが異なる場合があります。
そんなガールズケイリン特有のルールで押さえておきたいものは以下4つ。
- ラインを組まない
- ギア比が異なる
- 出走車数が異なる
- 周回数が異なる
それぞれ詳しくご紹介していきます。
ラインを組まない
ガールズケイリンは男子競輪と違ってラインを組みません。
これはガールズケイリンの最大の特徴といえます。
ラインを組まないため、ガールズケイリンは完全な個人戦。
男子競輪とはレース展開が大きく変わってくるので、押さえておきましょう。
ギア比
ガールズケイリン選手の自転車のギア比は、男子選手は4.00未満に対して3.80未満と上限が低めに設定されております。
人気のギア比は3.71や3.77など上限の3.79に近い値。
ペダルの軽さよりもスピードのでやすさを重視している選手が多いようです。
出走車数・周回数
ガールズケイリンは男子競輪と異なり出走車数が7と決まっています。
これは個人戦であるガールズケイリンは選手の多すぎると混戦によるアクシデントが起こる可能性を鑑みて設定されたものです。
また、周回数も男子競輪とは異なり、1,600mを基準に設定されています。
333mバンクは5周、400mバンクは4周、500mバンクは3周と定められており、男子競輪以上に短期決戦になることもあるのを頭に入れておきましょう。
スタートからゴールまでの基本的な流れ
続いては実際に当日どのような流れでレースが行われるのか。
それぞれタイミングに分けて順にご紹介していきます。
スタート前
スタート前に選手が行うことは以下の2つです。
- 脚見せで状態を披露
- 車番ごとに整列
それぞれ詳しくご紹介します。
脚見せで状態を披露
競輪選手は非常に強い脚力が求められます。
そのため、車券を購入する来場者にとって選手の脚の状態は予想を立てる上での重要な要素です。
選手にはレース前にバンクを1周走って状態を披露し、期待できそうかを見極めてもらうための脚見せが設けられています。
また、どの選手たちがチームを組むのか、ライン単位では先行を狙うのか後方を狙うのかも合わせて披露。
選手と来場者が心の準備をする大切な時間となっています。
車番ごとに整列
脚見せが終わりレースが始まるとなった時、選手たちはスタートラインに整列します。
内側から順に整列していき、並びは車番順です。
選手には車番に合わせてユニフォームの色が設定されており、開場からはヒト目で自分の車券に絡んでいる選手がわかるようになっています。
スタート後
スタート後に選手が行うことは以下の2つです。
- 誘導員についていく
- ラインを崩さず走る
それぞれ詳しくご紹介します。
誘導員についていく
競輪はスタート同時に全力疾走とはならず、誘導員を追走します。
これは先頭争いなどで選手が過度に接触し合うのを防ぐためです。
また、ラインが整い各選手がスピードに乗った状態で展開を開始できるように施された工夫でもあります。
誘導員は残り1周半まで離れないので、スタートと同時に展開が激しくなるわけではないことを覚えておきましょう。
ラインを崩さず走る
競輪ではラインを組みますが、基本的にはこれは最終直線まで崩すことはありません。
アクシデントが起こりついていくのが困難になった場合を除き、ライン同士で争います。
個人の実力だけでは必ずしも上位決着できないと理解しておきましょう。
レース中盤
レース中盤に選手が行うことは以下の2つです。
- ラインごとに牽制
- 鐘(ジャン)とともに展開開始
それぞれ詳しくご紹介します。
ラインごとに牽制
選手たちはラインごとに牽制しあうため、それぞれ役割があります。
先行選手は空気の抵抗を受けながらラインを引っ張り、番手選手は後方から捲くってくる選手を外側に広がることでブロック。
選手個人の実力も大事になってきますが、それと同程度にラインとしても完成度も着順に多く左右します。
鐘(ジャン)とともに展開開始
残り1周半になると誘導員が離れ、レース展開が開始します。
ジャンの鳴る細かな位置は競輪場によって異なるので、過去のレース映像などを観ておくと良いでしょう。
ゴール
様々な流れを終え、選手たちはゴールします。
ゴール後は自転車にブレーキが着いていないことからアイドリング走行する選手が多いです。
ラインで決着が着いた場合は、互いの走りを称え合い車券に絡んだことを祝福する様子が伺えます。
競輪道と呼ばれる暗黙のルールがある
競輪は「競輪道」と呼ばれる暗黙のルールが存在します。
公開はされていませんが、選手はこれを守ってレースを走っています。
代表的な競輪道は以下の2つです。
- レースに展開を作る
- ラインの番手は直近成績優秀な選手を配置
- 前日のコメントに反した並びはNG
それぞれ詳しくご紹介します。
レースに展開を作る
選手達は必ず何かしらの展開を作らないといけません。
1列になったままスタートからゴールまで動きがなければ、競輪という競技に魅力がなくなってしまうから。
展開の無いレースが続けば競輪の収益は低下するのは当然です。
これを防ぐために、選手たちは積極的に動きを見せレースに展開を作っています。
ラインの番手は直近成績優秀な選手or先輩選手を配置
競輪のラインでは基本的に番手選手が最も有利といわれています。
理由としては風の抵抗を先行選手の盾に受けないことと、後方ラインのブロックの大半は3番手の選手に任せられる点です。
競輪道ではこの美味しいポジションには直近成績が優秀な選手が配置されるため、基本的には弱肉強食の世界。
例外として先輩選手が配置されることがありますが、これはラインを組む選手同士の関係性が関係していると思われため多くはありません。
前日のコメントに反した並びはNG
出走する選手は前日のコメントを発表します。
内容は様々ですが「〇〇選手に着いていきます」など、ライン予想につながるものも多いです。
これらのコメントを参考に事前に予想を立てる人は多く、反した並びをすることは虚言になります。
競輪はお金が絡む競技のため、このような虚言を発表することはタブーです。
そのためイレギュラーがない限り競輪道では前日コメントに反した並びはしないとなっています。
競輪のルールに関するQ&A
ここからは競輪のルールに関して、よくあるQについて回答していきます。
オリンピックのケイリンとの違いはあるの?
競輪とオリンピック競技のケイリンは名前が同じですが全く違う競技のことを指します。
競輪はギャンブルですが、ケイリンは自転車競技トラックレース種目です。
競技を行うバンクにも大きな差があり、競輪は333m〜500mなのに対してケイリンは250mで固定。
バンクのカントも競輪が約30°なのに対してケイリンは約40°と10°もの差があります。
また、ケイリンは競輪と異なりラインを組まない個人戦。
同じ自転車競技でも全く違う展開になるのは必然です。
ケイリンには個々の力がぶつかり合う競輪とは違う魅力があります。
改正や変更は行われるの?
競輪のルール改正は度々行われます。
これまでにもレースの安全性を考慮して禁止項目を増やされたり、予想がしずらいなどの声が広まってきたタイミングで勝ち上がりの方式が変更されてきました。
選手や車券購入者に寄り添った運営がされており、柔軟に対応することで利益の暴落を防いでいるのでしょう。
失格や反則が重なるとどうなるの?
失格や反則を繰り返すと失格点が嵩んでいきます。
失格点は選手の級班を決定する際の評価点に影響し「評価点=平均競走得点−(失格点×3点)」という計算式。
失格回数が多いほど失格点が嵩み上位の階級になりにくいです。
選手たちはただ強いだけでは昇級できません。
あくまでもルールを守った走りをした選手が評価されることを頭に入れておきましょう。
レースが再スタートになることってある?
競輪はスタート直後からトップスピードで勝負することはありません。
そのため選手たちは緩やかに走り始めることが多いです。
ここで気をつけたいのが遠慮しすぎて適当でない走りをすること。
スタート位置から25mの地点にラインが引かれており、このラインまでで適当な走りをしてないと判断された場合は再スタートとなります。
再スタートは25mラインを基準に発生することを把握しておきましょう。
競輪のルールまとめ
今回は競輪のルールについて紹介していきました。
まとめると以下の通りです。
- 選手には何があってもゴールを目指す必要がある
- 自転車には規定が設けられている
- ガールズケイリンはルールが異なる
- スタートからゴールまで流れが決まっている
- 様々な失格・反則がある
- 競輪道という暗黙のルールがある
- オリンピックのケイリンとは異なる
- ルール改定は度々行われる
失格や反則は厳しいと感じる人もいるかと思われます。
しかし、厳格なルールのもと競技が行われているからこそ魅力的なレースが行われるというものです。
また、ルールを覚えておくことは、競輪を楽しむためとても重要です。
ぜひ本記事でご紹介したことを頭に入れて競輪場へ脚を運んで見てください。
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そこで!
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